映画「ワンダフルデイズ」 | ある在日コリアンの位牌

映画「ワンダフルデイズ」

ジェネオン エンタテインメント
劇場アニメーション ワンダフルデイズ

 韓国のSF3Dデジタル・アニメーション映画(2003年制作、監督キム・ムンセン)。

 技術的な面では、世界初といわれる「多面性multi-mation」が試みられた。

 2Dは仔細な顔の表情を、3Dはスピードと3次元効果を、またミニチュアも多く使われているようで、町並みなど様々な場面での画像処理に使用され、リアリティーを増している。


 私は、アニメーション映画は結構好きなので見ますが、韓国のアニメーション映画が思ったより技術的に高水準にあるのに驚きました。一方、ストーリーとしては、もう少しひねりと緻密さとヒューマニティーがほしかったです。クールな印象が強かった。


 物語の舞台は22世紀の地球。人類が引き起こしたエネルギー争奪戦争により、地球は汚染され多くが命を失った。その中で、「エコバン」と呼ばれる衛生的で近代的な都市に住む選ばれた一部の人々と、汚染された「マール」という町に住み、エコバンのために働く人々がいた。

 

 子供の頃、エコバンの住人であったスハは、今はマールに暮らす。昔、好きだった女の子ジェイは「エコバン」の警備隊で勤務している。大人になった2人は敵として再会するのだが……。


 汚染エネルギーから都市の動力を得る「エコバン」。エコバンへの汚染エネルギー供給のため、さらなる汚染物質を排出し続けるマール。


 このねじれたシステムを破壊し、地球が青空を取り戻す日はくるのか?