ある在日コリアンの位牌 -3ページ目

2005年その他の映画

※再鑑賞含む(2005年7月からの記録)


【2005年12月】

●アイランド(2005年、アメリカ)

●バットマン ビギンズ(2005年、アメリカ)

●ネバーランド(2004年、イギリス/アメリカ)

●マトリックス レボリューションズ(2003年、アメリカ)

●マトリックス リローデッド(2003年、アメリカ)

●ウォーターボーイズ(2001年、日本)

●ハンニバル(2001年、アメリカ)

●マトリックス(1999年、アメリカ)

●リング(1998年、日本)

●もののけ姫(1997年、日本)

●タイタニック(1997年、アメリカ)←☆お勧め

●プリシラ(1994年、オーストラリア)

●羊たちの沈黙(1990年、アメリカ)

●ラストエンペラー(1987年、イタリア/イギリス/中国←☆お勧め

●太陽の帝国(1987年、アメリカ)

●キリング・フィールド(1984年、イギリス)

●E.T.(1982年、アメリカ)

●愛と青春の旅だち(1982年、アメリカ)


【2005年11月】

●宇宙戦争(2005年、アメリカ)

●キングダム・オブ・ヘブン(2005年、アメリカ)

●ミリオンダラー・ベイビー(2004年、アメリカ)

●デイ・アフター・トゥモロー(2004年、アメリカ)

●ハウルの動く城(2004年、日本)

●トロイ(2004年、アメリカ)

●テイキング・ライブス(2004年、アメリカ)

●connie & carla コニー&カーラ(2004年、アメリカ)

●海猿 ウミザル(2004年、日本)

●キル・ビル Vol.2(2004年、アメリカ)

●キル・ビル(2003年、アメリカ)

●ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年、アメリカ/ニュージーランド)

●ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年、アメリカ/ニュージーランド)

●HERO(2002年、香港/中国)

●ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年、アメリカ)

●パニック・ルーム(2002年、アメリカ)

●ロード・オブ・ザ・リング(2001年、アメリカ/ニュージーランド)←☆お勧め

●ショーシャンクの空に(1994年、アメリカ)

●帝都大戦(1989年、日本)

●帝都物語(1988年、日本)

●AKIRA(1988年、日本)

●スタンド・バイ・ミー(1986年、アメリカ)←☆お勧め

●西太后(1984年、中国/香港


【2005年10月】

●コンスタンティン(2005年、アメリカ)

●Ray/レイ(2004年、アメリカ)

●華氏911(2004年、アメリカ)←☆お勧め

●アイデン&ティティ(2003年、日本)

●フレディVSジェイソン(2003年、アメリカ)

●戦場のピアニスト(2002年、フランス/ドイツ/ポーランド/イギリス

●シカゴ(2002年、アメリカ)

●キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年、アメリカ)

●ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年、カナダ/アメリカ

●女はみんな生きている(2001年、フランス

●海の上のピアニスト(1999年、イタリア/アメリカ

●ファイト・クラブ(1999年、アメリカ

●ライフ・イズ・ビューティフル(1998年、イタリア)←☆お勧め

●エリザベス(1998年、イギリス)

●シクロ(1995年、フランス/香港/ベトナム)


【2005年9月】

キング・アーサー(2004年、アメリカ)

ヴァン・ヘルシング(2004年、アメリカ)

パッション(2004年、アメリカ/イタリア)

ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年、アメリカ)

●死ぬまでにしたい10のこと(2003年、カナダ/スペイン)←☆お勧め

●パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年、アメリカ)

●呪怨(2002年、日本)

●ブロウ(2001年、アメリカ)

●ヒマラヤ杉に降る雪(1999年、アメリカ)

●宋家の三姉妹(1997年、香港/日本)

●グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年、アメリカ)

●ファーゴ(1996年、アメリカ)

●風の谷のナウシカ(1984年、日本)

●アメリカン・ジゴロ(1980年、アメリカ)


【2005年8月】

ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島(2005年、日本)

スウィングガールズ(2004年、日本)

カンフーハッスル(2004年、中国/アメリカ)

小さな中国のお針子(2002年、フランス)

裸足の1500マイル(2002年、オーストラリア)

北京ヴァイオリン(2002年、中国)

少林サッカー(2001年、香港)

カンダハール(2001年、イラン)

ブラックホーク・ダウン(2001年、アメリカ)←☆戦争映画好きにはお勧め

陰陽師 ~おんみょうじ~(2001年、日本)

リトル・ダンサー(2000年、イギリス)←☆お勧め

ダイナソー(2000年、アメリカ)

シンドラーのリスト(1993年、アメリカ)


【2005年7月】

●劇場版ポケットモンスター/アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者ルカリオ(2005年、日本)

●アナコンダ2(2004年、アメリカ)

●ヴィレッジ(2004年、アメリカ)

●ラスト サムライ(2003年、アメリカ)

●藍色夏恋(2002年、台湾/フランス)

●チェ・ゲバラ&カストロ(2002年、アメリカ)

●ムーラン・ルージュ(2001年、アメリカ)←☆お勧め  

●デンジャラス・ビューティー(2001年、アメリカ) 

●アナコンダ(1997年、アメリカ)

●ニュー・シネマ・パラダイス(1989年、イタリア/フランス)←☆お勧め

映画「同い年の家庭教師」

ジェネオン エンタテインメント同い年の家庭教師
ジェネオン エンタテインメント
同い年の家庭教師 コレクターズBOX (初回限定生産)

 ドラマ「天国の階段」でブレイクしたクォン・サンウと、映画「リメンバー・ミー」、ドラマ「ロマンス」 「秘密」のキム・ハヌル共演のラブ・コメディ。監督は、キム・ギョンヒョン。

 恋人同士、友達同士で、サクッと楽しむのにぴったりの映画です。


 クォン・サンウは、大金持ちのお坊ちゃまだが、素行と学業がおろそかで、21歳になっても高校を卒業できない不良学生。ケンカもめっぽう強いが、根はやさしい? おちゃらけキャラ。

 息子に業を煮やした両親は、家庭教師を付けるが、歴代家庭教師はクォン・サンウのいじわるで直ぐに辞めてしまう。

 そんなクォン・サンウの新しい家庭教師として女子大生のキム・ハヌルが勉強を教えることに。

 

 キム・ハヌルは母親に言いつけられ、学費を稼ぐため仕方なくクォン・サンウの家庭教師となったのはいいが、クォン・サンウは、同い年のキム・ハヌルの言いうことをまったく聞かない。


 クォン・サンウの態度に、ブチキレ寸前のキム・ハヌルのはじけぶりとキュートさに、クォン・サンウはいつの間にか心惹かれていって……。


高橋 千秋, チェ スワン, パク ヨンソン

同い年の家庭教師


卓上 クォン・サンウ 2006年度 カレンダー
韓流スター研究会クォン・サンウの秘密―涙のゆくえ
コリアムービーサークルクォン・サンウのすべて
コリアムービーサークルクォンサンウ百科事典
クォン・サンウ 2006年カレンダー 「VESAGE」+オリジナルクリアファイル
韓国パブリッシング“韓流”四天王+クォンサンウ最新読本

映画「復讐者に憐れみを」

ジェネオン エンタテインメント
復讐者に憐れみを デラックス版

 11月14日に紹介した「親切なクムジャさん」、また4月16日に紹介した「オールド・ボーイ」。この2作の前に作られた復讐3部作のはじまりが「復讐者に憐れみを」です。パク・チャヌク監督。


 ソン・ガンホシン・ハギュンぺ・ドゥナなど、個性的で人気のある、また注目されている俳優陣を起用し、話題性には事欠かない映画でしたが、何せ復讐をテーマにした映画であったため、興行的には難しかったようです。

 しかし、私は復讐3部作といわれる中で、この「復讐者に憐れみを」一番評価しています。映画としての完成度が高く、人間の負の連鎖を見事に描いていると思うからです。まぁ「オールド・ボーイ」や「親切なクムジャさん」と比べると少し地味な感はしますが(笑)。


 中心となるのは、二つの復讐劇。そして復讐の連鎖。

 聴覚障害者のシン・ハギュンは、腎臓を患う姉のため、臓器密売組織に、虎の子の1千万ウォン(約100万円)と自分の腎臓を提供することで、姉の体に適合する腎臓を依頼するが、お金を騙し取られ、自身の腎臓も抜かれるという悲惨な結末に……。

 ちょうど、そのとき病院から姉の腎臓移植に適合するドナーが現れたと知らされるが、あとの祭りだった。そんなときシン・ハギュンの恋人であるぺ・ドゥナは、金持ちの子供を誘拐して身代金をせしめ、それを病院代に当てることを提案する。

 そして誘拐した子供が、ソン・ガンホの娘だった。身代金を受け取った後で、娘を家に戻すつもりだったが……。

 

 誘拐が引き金となり、恐ろしい負の連鎖がはじまる。復讐が復讐を呼ぶその連なりに、ある種の抗し難い人間の哀しみを見たような気がした。


パク チャヌク, イ ジェスン, イ ムヨン, イ ジョンヨン, 李 康彦

復讐者に憐れみを

映画「受取人不明」

エスピーオー受取人不明

 「春夏秋冬そして春」 「サマリア」などのキム・ギドク監督作品(2001年)。観ているうちにジワジワと心が締め付けられ重く鉛のように……。


 伏線も多く、当時の韓国社会のありさまを3人の若者の姿を通して比喩しているようにもとれる社会性のある作品。地味な映画だが、登場人物たちの心には潤いがなく、あらぶれている。

 ストーリーもよく考えられている。タイトルの「受取人不明」というのも、映画の冒頭と結末では、意味が逆転するのも面白い構成だった。


 舞台は、1970年代の韓国。アメリカのベースキャンプ(米軍基地)のある村。

 チャングク(ヤン・ドングン)は、米軍黒人兵との混血児(現在は「ダブル」と言いますね)。犬商人(チョ・ジェヒョン)のもとで働いている。

 そしてチャングクの母親(パン・ウンジン)は、アメリカに帰り自分たちに何の連絡も遣さないチャングクの父親に、あてもない手紙をずっと送り続けている。

 いつか連絡がきて、アメリカに移住できることを夢見ながら。


 ジフム(キム・ヨンミン)の家は、昔は地主であったようだが、父親が6.25(ユギオ)戦争のときに人民軍との戦いで片足を負傷し働けなくなったためか没落。金銭に不自由している。父親は6.25戦争のときに人民軍3人を殺したことが自慢。

 ジフムは、ひ弱でバイトで稼いだお金をいつも不良たちに巻き上げられている。


 ウノク(パン・ミンジョン)は、右目が見えない。幼い頃、兄のいたずらによって右目を傷つけられていまったからだ。彼女はいつも前髪で右目を隠して、他人に見えないようにしている。

 ある米兵が、付き合うことを交換条件に、目の手術を受けさせてくれると申し出るが……。


 チャングクとジフムは、正反対の性格ながらウマが合う。まるで弱者どうしが傷を舐めあうのを表現しているようにもとれる。

 ジフムは、ウノクに心をよせるが、ウノクは目の手術のためにジフムの思いを拒否する。

 3人は、それぞれが抱く愛を退けていく。特に親の愛を否定しまったチャングクの結末は壮絶だった。


 強く生きようともがきながらも、結果、弱者として隅に追いやられた3人の若者の青春像。「青春」という言葉には程遠い、あまりに痛ましい結末……。

 

 米軍基地問題、6.25戦争の後遺症を背負って生きる人々、韓国社会に蔓延(はびこ)る差別問題など、3人が抱えた傷は、そのまま70年代、韓国社会の闇の断片を映し出している。

 そして、その闇は、豊かになった現在の韓国にも引き継がれていることを映画では暗示している。


 PS:愛犬家の方は、遠慮したほうがよさそうです。


【追記】
 先月末(11月30日)のアメーバブログの総合ランキングは609,769人中、724位でした(11月30日のランキングは翌日12月1日に反映)。

 このブログは、毎月アメーバブログ総合ランキングの1,000位以内を目標に運営しています(毎月リセットされます)。毎月、母数が増えており、とうとう60万人を突破しました。

 11月は、あまり更新できず、月初は1,000位圏外となっていましたが、たくさんの方がご覧になった映画を紹介したことと、天才(女子高校生)プロゴルファーのミシェル・ウィーの来日が11月にあり、ミシェル・ウィー(このブログでは10月9日紹介)で検索され訪問してくださった方も多かったようです。

 いずれにしろ、11月も目標を達成することができました。これもひとえに、ご訪問くださった皆様のおかげです。ありがとうございました☆

映画「スカーレット・レター」

アミューズソフトエンタテインメントスカーレットレター

 この映画、はっきり言って精神衛生上あまりよくありません。衝撃の作品です。血に弱い人、また不倫している人は遠慮した方がよさそうです。いや、不倫している人こそ見る方がいいのかもしれません。監督は「インタビュー」のピョン・ヒョク。

 

 今年の2月22日にイ・ウンジュが亡くなりましたが、遺作となってしまったいわくつきの作品。

 主人公の刑事を演じるのはハン・ソッキュ(ギフン役)、ハン・ソッキュの妊娠中の妻がオム・ジウォン(スヒョン役)。そしてハン・ソッキュの不倫相手がジャズシンガーのイ・ウンジュ(カヒ役)。

 そして、オム・ジウォンとイ・ウンジュは学生時代の親友同士であり、2人には誰にも言えない秘密が……。

 

 男1人女2人の三角関係は、イ・ウンジュの妊娠によって、激しい展開を見せていきます。

 妻と不倫相手との関係、そしてハン・ソッキュが担当する殺人事件の迷走。次第に均衡を失っていく男が行き着く先には、血にぬられた衝撃のクライマックスが……。ラスト3,40分におぞましい展開となります。

 

 ただの火遊びだったかもしれない不倫の代償としては、あまりに恐ろしい結末。愛欲の先に希望は見えなかった……。


韓国映画サントラスカーレット・レター OST(韓国盤)

百瀬 しのぶ, ピョン ヒョクスカーレットレター

映画「甘い人生」

ポニーキャニオン甘い人生 完全版 DVD-BOX (初回限定生産)
ポニーキャニオン甘い人生 特別日本版

 かなりすごい映画でした。 「イ・ビョンホン主演の韓国裏社会を描いたアクション作品」とだけでは言い表せない、1人の男の儚(はかな)く、一瞬の幸福を夢見た人生の壮絶さがあります。男性向きの映画。

 監督は「箪笥」「反則王」のキム・ジウン。イ・ビョンホンが心惹かれる相手は「火山高」「美しき日々」のシン・ミナ


 この映画、優れた作品です。特にイ・ビョンホンの体を張ったアクションは見応えがあります。あの足技はテコンドーでしょうね。

 そして、アクション以上に、主人公のイ・ビョンホン(ソヌ役)の人生を考えるとき、この主人公のストイックな生き方と人間の「生」を研ぎ澄ますことに焦点をあてたストーリー性に映画としての素晴らしさを感じました。


 最初、この映画のタイトル「甘い人生」から、どんな甘ちゃんな人間の人生を描いているのだろう、と思ったのですが(笑)、このタイトルの「甘い」という意味は、「甘美な」意味だったことが鑑賞後わかりました。


 そして、イ・ビョンホンが淡く心をよせるシン・ミナも、とても印象的です。人を惹きつける大きな瞳と笑顔・雰囲気、不思議な魅力がありました。

 

 裏社会を冷徹・クールに生きてきたイ・ビョンホンが、このほろ苦く、たぶん人生で初めて感じた恋心に、後で自身の人生のすべてを賭けることになろうとは……。

 

 ラストシーンで、これが究極の甘美というのだろうか? と考え込んでしまった作品。

 これが甘美というならば、あまりに悲痛である。しかし甘美と悲痛・悲哀はコインの表裏なのかもしれない……。


ポニーキャニオン甘い人生 通常版
ポニーキャニオン
「甘い人生」 ~イ・ビョンホンの代表作になるまで~
サントラ甘い人生 サウンドトラックCD+DVD
韓国映画サントラ甘い人生(A Bittersweet Life) - OST(韓国盤)
オムニバス四月の雪・悲しき恋歌・甘い人生[韓流シネマ・TV]ピアノ&ストリングス
オルゴール四月の雪・悲しき恋歌・甘い人生[韓流シネマ・TV]オルゴール
キム・ジウン(脚本), 星野 卓也甘い人生
韓 興鉄, 根本 理恵甘い人生 ビジュアルブック

映画「親切なクムジャさん」

大石 圭
親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE

 復讐劇は、やっぱり見た後にずどーんと来るものがあります。「JSA」「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ヨンエ主演の話題映画ですが、今日、映画館で見ました。

 監督は「JSA」「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督。「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」そして今回の「親切なクムジャさん」でパク・チャヌク監督の復讐3部作といわれています。他出演者として「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクが悪役として出ています。


 幼児殺しの犯人として自ら名乗り出て、無実の罪で13年間の刑期を終えた「親切なクムジャさん」と呼ばれるイ・ヨンエ。彼女はなぜ、幼児殺しの罪を自ら被ったのか?


 刑務所の中で、イ・ヨンエは、同じ囚人たちの面倒を見たり、苛められたり苦しんでいる仲間を助けたり、親切そのもの(残酷な親切も含む。笑)。しかし、刑務所の中の数々の親切は、実は彼女を陥れた男への復讐劇の序章に過ぎなかった。13年間の服役の中で彼女は、着々と刑務所内で復讐の準備を進めていたのだった。

 そう考えると、イ・ヨンエの復讐の炎がいかに激しいものであったかを思いぞっとする。


 一見、残酷、ドロドロになりそうなストーリーだが、あまりに重くならないようにポップに流しているシーンが随所にあり笑える。しかし物語そのものは、リアルで現実味がある。


 復讐を果たそうとするイ・ヨンエの結末は? 復讐は悲劇か?

 最後の雪の白のシーンは哀しくもあり、印象深く……。

映画「私の頭の中の消しゴム」

ビデオメーカー
私の頭の中の消しゴム ナビゲートDVD ~君が僕を忘れても~


 いやぁー、コテコテの話でしたが、泣かされました! 映画館の中もすすり泣く人でいっぱい。恋人同士、女性向けの映画といえます。

 「MUSA」出演のチョン・ウソンと「四月の雪」出演のソン・イェジンとの悲しいラブストーリー。監督は、イ・ジェハン。2004年の作品。


 それにしても、この映画のタイトル「私の頭の中の消しゴム」とてもいいですね。

 ストーリーは、一言でいうと、ソン・イェジンが若年性アツルハイマーにかかり、愛するチョン・ウソンを少しずつ忘れていくという話なのですが、私には笑えないところもありました。最近、物忘れがあるんで(笑)。

 実際、30代からのアルツハイマーもあるようです。映画の中のソン・イェジンは、わずか27歳でアルツハイマーになるのですから悲劇です。


 この映画を見て私が強く感じたことは、人は強烈な心理的なショックを継続するといけないということです。私も含めみなさんも気をつけてください。気分転換、気分転換!


 ところで、記憶をだんだん失くしていくソン・イェジンが、むかし不倫していた男の名前を、夫であるチョン・ウソンに向かって言うのは残酷でした。チョン・ウソンは、それを否定しないで、うなずくんですね。このときのチョン・ウソンは、ソン・イェジンが本当に愛していたのは誰かを考えたでしょうね……。

 しかし、病院の医師が、チョン・ウソンに向かって、この病気は、最近の記憶から失われていくと言ったことが救いでした。


 ラスト・シーン、車中から風を感じ抱き合う2人。幸せを永遠に焼き付けたいシーンでした。


サントラ私の頭の中の消しゴム

韓国映画サントラ
私の頭の中の消しゴム (ネ モリ ソギ ジウゲ:A Moment to Remember) OST (韓国盤)
September, 松井五郎, 長谷川智樹, Rie, 戸倉弘智
私の頭の中の消しゴム~A Moment To Remember
木村 元子私の頭の中の消しゴム
「私の頭の中の消しゴム」パーフェクトガイドBOOK
「私の頭の中の消しゴム」写真集

映画「4人の食卓」

アミューズソフトエンタテインメント4人の食卓
 「猟奇的な彼女」出演のチョン・ジヒョン、 韓国の大ヒットドラマ「パリの恋人」出演のパク・シニャン共演のサイコ・ホラーというのでしょうか、人間の心の問題と心霊的現象を絡ませた作品。監督はイ・スヨン。

 結婚を目前に控えたインテリアデザイナーのパク・シニャン(ジョンウォン役)は、地下鉄の最終電車車両内で毒殺された2人の子供の死を目の当たりにする。

 

 パク・シニャンの婚約者が自宅マンションに持ち込んだ4人掛けのテーブルに、ある夜、その死んだ2人の子供がぐったりと腰掛けていた。

 それ以来、パク・シニャンの心は不安定に。彼には7歳前の記憶がなかった。その封印された記憶は、チョン・ジヒョンとの出会いから、扉を開いていく。

 

 精神科からの帰り道ばたで突然倒れたチョン・ジヒョン(ヨン役)を助け、自宅に運んだパク・シニャンは、彼女が、テーブルにぐったりしている2人の子供について聞いたことで、自分が見たものが幻覚ではないことを知る。


 チョン・ジヒョンは、人には見えないものが見える、いわゆる霊能力を持っていた。そのために彼女自身も不幸な人生を送っていたのだった。彼女によって、解き明かされていくパク・シニャンの封印された過去の記憶。そこには恐ろしい出来事が……。


 そして子供を亡くしたチョン・ジヒョンにも、悲しい結末が待っていた。


大石 圭, イ スヨン4人の食卓


【追記】
 先月末(10月31日)のアメーバブログの総合ランキングは566,154人中、715位でした(10月31日のランキングは翌日11月1日に反映)。

 このブログは、毎月アメーバブログ総合ランキングの1,000位以内を目標に運営しています(毎月リセットされます)。毎月、母数が増えていますが、10月も目標を達成することができました。これもひとえに、ご訪問くださった皆様のおかげです。ありがとうございました☆

映画「ぼくらの落第先生」

タキコーポレーションぼくらの落第先生

 心温まるいい映画。日本でいえば文部科学省推薦or特選となりそうな笑いと涙の感動作です。特に学校関係者には是非、お勧めしたい作品。

 韓国で300万人以上を動員、大ヒットし、ミラマックスが公開前にリメイク権を取得したことでも話題。


 主人公のキム・ボンドゥ先生役は、『リベラ・メ』 『風林高/新羅の月夜』 『ライターをつけろ』などのチャ・スンウォン。監督はチャン・ギュソン。


 キム・ボンドゥ先生は、生徒の父母に袖の下をもらい、それによってあからさまに生徒に対し、えこひいきする最悪の先生。どうしたら、お金を父母から巻き上げられるかに腐心している。しかし、あるとき、それが表沙汰となり、ソウルの学校を追われ、山村の小学校に赴任することに。

 

 ところが、懲りないキム・ボンドゥ先生は、生徒5人しかいないこの山奥の小学校でも、どうしたら父母から袖の下をもらえるか、またどうしたらソウルの学校に戻れるかに知恵を絞っている。

 そんな無責任な先生を慕う無邪気な5人の小学生たち。

 

 そうして、子供たちや村人との交流の中で、キム・ボンドゥ先生もだんだんと変わっていって……。

 

 教育者とは何かを今一度考えさせられる作品。

 一方で、この映画は、父母の教師に対する袖の下が当たり前となっている韓国社会、教育界への痛烈な皮肉も内包している。